こねこのチー

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2017.09.14

「世界中を笑顔にしたい」 こねこのチーと子どもたちがパリに笑顔の花を咲かせる 〜JAPAN EXPO冒険記〜

■「Japan Expo」公式ゲストのチー、フランスの子どもたちを笑顔にする

「世界中を笑顔にしたい」

このシンプルでまっすぐな気持ちをチーは持っています。それは原作マンガ『チーズスイートホーム』(作者:こなみかなた 出版社:講談社)の頃から変わりません。2016年に3DCG版アニメ『こねこのチー ポンポンらー大冒険』がスタートしてからは、テレビやウェブ動画を通じてさらに多くの人々を笑顔にしてきました。日本でのテレビ放送が始まってから、チーは東京、名古屋、長野、北海道、と日本各地のイベントに参加しました。いろんな土地でアニメを観てくれているたくさんの子どもたちと直接会って、過ごす時間はチーにとって特別な思い出となりました。そして、チーのアニメが全世界200以上の国と地域で配信されて広がっていく中で、チーは世界中のこどもたちに会いに行って、笑顔にしたい、と思うようになりました。

日本の次に出かけるなら、それはパリにしよう、とチーは思いました。なぜならパリはチーにとって第二の本拠地でもある、特別な街だからです。

そのようなチーに、2017年初頭、フランスから嬉しい連絡が入りました。フランス最大級の日本文化の祭典「Japan Expo 2017」(2017年7月6日~9日の4日間)に公式ゲストとして参加して欲しいという依頼です。

フランスで人気のチー。
子どもたちはチーが登場すると「チー!チー!」と喜びの声をかけてくれます。

■チーが「Japan Expo」の公式ゲストになる背景

チーファンのみなさまは既にご存知の内容ですが、『こねこのチー』の原作マンガ『チーズスイートホーム』はフランスでは2012年から5 年連続で子ども向けマンガの売上1 位となり、マンガ全体でも2012年から4年連続でトップ10入りを果たしており、これは、子ども向けマンガでは『こねこのチー』1 作のみの快挙です。また、『アングレーム国際漫画祭』のユース賞に選ばれるなど、チーはフランスで子どもから大人まで世代を超えて愛されています。そのような背景があるので「Japan Expo」主催者から21世紀の日本文化を代表する子猫としてぜひ「Japan Expo」公式ゲストとして参加して欲しいという依頼を受けました。

■日仏文化の架け橋として、チーがんばう!

「Japan Expo」出展社は500以上ありますが、公式ゲストに選ばれるのは毎年数組なので本当に光栄な依頼なのです。
2017年5月に東京で開催された「Japan Expo」発表会見でもチーは数少ない公式ゲストの1匹として招待され、主催のトマ氏からチーの活躍を期待していると激励をもらいました。パリでは書店でも、美術館でも、街中いたるところでチーの本やグッズを見かけるので、トマ氏および「Japan Expo」にとってチーを招待することはとても自然なことなんだ、とも教えてくれました。日本に住んでいるとなかなか見えてこないパリの日常の風景にチーはあたりまえのように存在している、フランスの人にとって身近な友だちだったのです。そのことをトマ氏の発言から気づかされます。

東京で開催された「Japan Expo 2017」記者発表。壇上でJapan Expo主催のトマ氏と。

■25万人の来場者を喜ばす企画をゼロからつくる”チーム・チー”誕生!

チーの「Japan Expo」へのチャレンジは前例が無いのでゼロからのスタートです。さて、チーはどうしたらフランスの子どもたちに一緒に楽しんでもらえるか?みんなと何をして遊ぼうか?チーは「Japan Expo」公式ゲストでもあり、フランスの子どもたちを受け入れるホストでもあるので、フランスのみんなに本当に楽しんでもらえることを行うために、世界中からプロフェッショナルな仲間を集めるところからはじめました。

まずフランス現地でチーのマンガ、アニメ、グッズを出している出版社・グレナ社のメンバー。チーのフランスでの活躍をずっとサポートしてきた稲葉マンガ編集部編集長をはじめ、担当編集のブノワ、PRのファニー、そしてチーム・チーのサポートと通訳をしてくれるシャルロットが仲間になってくれました。チーとフランスの子どもたちが直接会った時にワクワクする体験を最大化するためには、ライブイベントのプロの助けが必要です。そこでパリジャンのMC、フラビアンとクレモンにもチームに入ってもらいました。チーのダンス指導はダンサーのKojavuが、一緒に踊ってくれるバックダンサーを、クレールとリゾンが引き受けてくれました。そしてパリ市内とジャパンエキスポでのイベントに必要なあらゆる手配や撮影許可などの準備をするコーディネータとして、フランス現地からマダム・アヤカとマダム・アミコが、日本からのサポートにはフランス観光開発機構のマリコ・Aが仲間に加わってくれました。ニューヨークからはドキュメンタリーフォトのプロフェッショナルであるカツ・タナカが加わり、日本からはテレビやウェブでチーの「Japan Expo」への挑戦を伝えるテレビ番組制作のプロフェッショナル映像チームUGOの三人と現地からリアルタイムにレポートを配信する編集チームが、チーの「Japan Expo」に向けて集いました。
トマをはじめとするジャパンエキスポのスタッフのみなさんや、チーにフランスの文化を教えてくれたアンスティチュ・フランセ東京のみなさんも数えると、数十人もの人々がチーを支え、導いてくれました。

パリ・ニューヨーク・東京、3都市に拠点を持つプロフェッショナルが集結する”チーム・チー”結成です。

さて、「Japan Expo」という機会を最大限に活かして、フランスのみんながチーとの素敵な思い出をたくさん作るには何をすれば良いのか?限られた滞在時間でどのような企画を考えれば良いのか?プロフェッショナル集団とは言え、みんなはじめての挑戦です。チーがパリで出会う子どもたちの笑顔を第一優先に、ひとつひとつ企画を考えていきました。

■7ヶ月間計画を練った「Japan Expo」チーム・チー

チーム・チーのメンバーは、2017年初頭から毎週一回、多い時は毎日打合せをしながら「Japan Expo」出展内容を考えて行きました。どうしたらフランスの子どもたちを笑顔にできるのか?

まず、公式ゲストであるチーが「Japan Expo」会場内で求められるステージは合計25個もあります。

<「Japan Expo」公式ゲストであるチーが出演する企画(一部)>
・650人が入るステージで出し物をする
・チー専用ブースで来場者を喜ばせる
・Japan Expo来場者のお出迎え
・サイン会、取材など

「Japan Expo」はフランスやヨーロッパの日本文化ファンが、なんと25万人が集まる熱気ある会場で、面積は125,000㎡(東京ドーム2.7個分)もあります。この広さ、ボリュームの中で一人でも多くの子どもたちに喜んでもらえる企画を考えることが求められます。

東京ドーム2.5個分の広さを持つ会場で開催される「Japan Expo」。
4日間に25万人の日本文化ファンがフランス、ヨーロッパ各地から集まる。

また、「Japan Expo」会期中の4日間のイベントを準備する中で、チーのフランス渡航を知ったパリ老舗デパート『LE BHV MARAIS』からグレナ社を通じて、是非うちでも子ども向けサイン会とダンスイベントを行って欲しいという依頼がありました。フランスメディアもチーがパリに行く話をすると「ぜひチーに番組に出演してほしい」「チーのステージを取材したい」「チーにインタビューしたい」という連絡を受けました。「Japan Expo」を軸に、チーム・チーのメンバーは頭をひねりながら企画を考えていきました。企画の中心にあるのはチーの熱い思い「世界中を笑顔にしたい」です。どうしたら子どもたちが笑顔になる企画が作れるのか?その内容はどのようなものだったのでしょうか?

チーム・チーがたくさんの企画と、たくさんのディスカッションを重ねて生み出した、フランスの子どもたちが笑顔になる企画とその結果をここから紹介していきます。

「Japan Expo 2017」会場内で大人気のチー。
行く先々で一緒に記念撮影を求められ、チーのフランスでの認知度の高さを実感。

《チーム・チープロジェクト①》お面を配ろう!一人でも多くのフランスの子どもに喜んでもらうために

ジャパンエキスポの会場では、好きなキャラクターのコスプレをしている若者がたくさんいます。チーム・チーのスタッフは、昨年のジャパンエキスポを取材した時に、会場でチーのコスプレをしている子どもたちを何人も見かけました。大好きなチーになりたいなぁと思う子どもたちがいる。だけど昨年の取材の際にはフランスではチーになれるグッズを出していなかったのです。本当はもっとたくさんの子どもたちが、チーになりたがっているのかもしれない。子どもたちの願いを実現するために、チーム・チーがまず考えたのはチーのお面を作って配ることでした。このお面をかぶるとみんなチーになれる素敵なお面。笑顔になっちゃうお面。

全部で22,000部お面を用意して臨んだのですが、2日間のパリ市内でのイベント、そして4日間のジャパンエキスポでなんとすべて配ってしまいました。子どもだけではなく、大人も「僕の分ももらっていい?」と少し照れながら言ってくれたり、「うちの子どもが大好きなんです」というコメントともに、喜んでチーのお面を受け取りかぶってくれました。会場を歩くとそこかしこにいるチー!チーを被っている人同士が出会うと笑顔で微笑みあうシーンもあり、チーがフランスのみんなに広がっていることがお面を通じて体感できます。

「Japan Expo 2017」のチーのステージを待つフランスの親子。子どもも大人もお面を付けてチーのステージを楽しんでくれました。

「Japan Expo 2017」の会場でチーの登場を待つ人々。

キッズコーナーでもチーのお面をつける子どもたちの姿が目立ちました。

子どもたちが自由に遊べるキッズコーナー。親子で楽しめるイベント会場。

親子層だけでなく、若者も喜んでチーのお面をつけてくれました。世代を問わずフランスで
愛されているチー。

《チーム・チー プロジェクト②》チーのアパルトマンへようこそ!チーの日常を公開

喜んでもらいたい相手がいたら、おうちに呼んで目一杯おもてなししたくなっちゃいますよね。チーム・チーのみんなで次に考えたのは、フランスの子どもたちをチーのおうちにご招待しようという企画。チーは公式ゲストでもあり、子どもたちを笑顔にするためのホストでもあるんです。

25万人が来場する「Japan Expo」会場内にはチーの専用ブースも準備されています。この空間を、まるごとチーのフランスのアパルトマンとして再現し、来場者を暖かくおうちに出迎えようとフランスのデザイナーとチーム・チーで企画を練りました。新しくスタートするフランス語版3DCGアニメのプレビューも楽しめる空間にはテレビやソファーがありくつろいだイメージです。子どもたちがチーと触れ合ったり、アニメを見たり自分のおうちのように楽しんでリラックスできる空間を作りました。

「Japan Expo」のチー専用ブース。チーのアパルトマンを再現しています。

「Japan Expo」のチー専用ブースチーと一緒に記念撮影をしたい子どもたちで溢れていました。

この写真の奥まで見える全員がチーとの撮影を待っているファンの方々です。長い時には1時間以上待ちの大行列になりました。

ちょっと余談になるのですが、このくつろげるアパルトマンにフランスの小学校の先生も遊びに来てくれました。過激なマンガや映像が多い現代社会において、チーのように優しく笑顔を絶やさないやさしい存在は非常に貴重である、と彼女は教えてくれました。そして、「フランスでは学校の図書館にマンガを入れようとすると反対されるけど、チーだったら歓迎されるかもしれないですね」とも。実際、チーのマンガは国立図書館で推薦されたこともあったそうです。日本にいるとなかなか聞こえてこない情報もフランス現地だと教えてもらえます。みんなを笑顔にするチーの物語は、大人が安心して子どもに読ませられる推薦図書としてもフランスに根付いているようです。

《チーム・チー プロジェクト③》チー×テック、チーの日常をVRでも紹介

日本の子ども向けアニメでは非常に珍しくフル3DCGで作られたチーのアニメ。21世紀の古典となるチーの物語だから、新しいテクノロジーを取り入れています。チーとテクノロジー、意外に思われる方もいるかもしれませんが、チーはいままでも自身でTwitterやインスタグラムなどのSNSを投稿したり、投稿の中で気になるテクノロジーを紹介したりもしてきました。そう、チーは21世紀の新しい子猫キャラクターなのです。(※SNSの ハッシュタグ #Chi_Tech でチーのテックな一面が確認できます)。そんなチーだから、ブースに来てくれた人にさらに楽しんでもらうためにも、新しいテックコンテンツを特別に用意しました。フランスのチーのアパルトマンの中で、東京のチーのおうちに遊びにいけるチーのVRを世界で初めてジャパンエキスポの会場で人々に体験してもらったのです。(※VR体験の対象は13歳以上の大人限定)チーのアニメ制作を担当するマーザ・アニメーションプラネットが作ったVRなので、チーの東京のおうちをそのまま楽しめる作品です。チーのファンはもちろん、新しいVRコンテンツに興味のある13歳以上のたくさんの人が行列を作ってチーのVRを楽しんでくれました。

「Japan Expo」のチー専用ブースではVRでチーと山田家の日常に没入できる体験も提供しました。制作は3DCGアニメを制作するマーザ・アニメーションプラネット。

《チーム・チー プロジェクト④》スペシャル肉球サイン会

チーのアパルトマンではVR以外にも行列になるイベントがありました。それは、サイン会です。今回、フランスのファンに向けて、ありがとうの気持ちを込めて原作者こなみかなたもイラストを描き下ろしました。チーはそんなこなみの想いも受け取って、フランスではじめてのサイン会に臨みます。

大人の皆さんの中には「こねこのチーのサイン会ってどうやるんだ?」とお思いの方もいるかもしれませんが、チーは、子猫が持っているかわいいものを使ってサイン会を行ったんですよ。

チーが持っているかわいいもの。それは肉球です。
ぷにぷにとした子猫の肉球をスタンプとして、チーはかわいいグリーンの足跡をペタペタとこなみさんが描いた特別色紙につけていきました。

チーが肉球でサインをくれることに子どもたちは大喜び! 

一人でも多くの子どもに笑顔の思い出を提供したいと考えた企画だったので、子どもたちがペタペタを喜んでくれてチーム・チーも嬉しくなりました。

チーの肉球サイン。

「あいがとー」の肉球サイン、ペタッ!

Japan Expo」のチー専用ブースでのサイン会。こなみかなたが「Japan Expo 2017」向けて
特別に描きおろしたイラストの色紙にチーがペタペタと肉球サインをしていきました。

《チーム・チー プロジェクト⑤7ヵ月のすべてをTAKEステージに》ギリギリまでの準備、1回だけのリハーサル

「Japan Expo」の会場の広さは東京ドーム2.7個分。本当に広いんです。その広い空間に大小5つ程のステージがあります。そのステージ上では日本舞踊や和太鼓演奏、そして日本の食についての紹介からコスプレ、アイドルライブなど幅広く日本文化を学ぶことができます。「Japan Expo」がフランスの親子に愛される理由は、日本の伝統文化から現在ポップまで幅広く楽しむことができるからなんです。

チーも3回ステージの時間をいただきましたが、その中でも一番大きいステージだったのが650人を収容するTAKEステージ。
「Japan Expo」3日目7月8日(土)の12:30~のTAKEステージが、今回のチーのステージのハイライトです。土曜日のお昼、一番大事なステージなので、もしも人が集まらなかったら責任重大です!
このステージが決まってからチーム・チーではどのようなステージを行えば650人の座席を満員にできるのか、何より子どもたちに最高の笑顔で喜んでもらえるのか?悩みながらたくさんのアイデアを持ち寄って考えてきました。

チーが実現したいことは楽しい思い出の共有なので、映像を見たり聞いたりの受動的な体験ではなく、子どもたちも積極的に参加できる体験にしたらどうか?ということで、出てきたアイデアが「チーと子どもたちが一緒に踊るダンスステージ』でした。曲はもちろんチーのアニメの主題歌Perfumeの『ねぇ」です。

TAKEステージのメインイベントをダンスにしよう、と決めてから東京で何度もダンスを練習してきたチー。そして、チーだけが踊るのではなく、フランスの子どもたちと一緒に踊ることが目的だったので、事前練習用にYouTubeでフランス語版のダンス動画も公開しました。一人でも多くの子どもたちと笑顔を共有できるように準備を進めていきました。

関連リンク:チー「Japan Expo」事前にフランス語版ダンス動画を公開https://www.youtube.com/watch?v=EmOVEzqrd44&t=23s

ステージ上でせっかくPerfumeの『ねぇ』を踊るなら、やっぱり3人(1匹と2人)で踊りたい。そう考えたチーは、フランス現地に住むクレールとリゾンにバックダンサーをお願いすると同時に、ステージで子どもたちのためのダンスレッスンもお願いしました。ダンスが初めてでも、ちょっと苦手でも、大丈夫!会場に集まったみんなが全員で踊って楽しめるステージを考えました。

パリのアパルトマンでダンス練習をするチーとダンサーのリゾン(右)とクレール(左)。

チーがステージを行う時間帯には、他ステージでも様々な出し物が行われており、500以上ある「Japan Expo」出展ブースでは、同時並行で面白いイベントが行われています。チーのステージに本当に人が集まってくれるのか?「Japan Expo」では、全出展者が興味深い出し物を企画しています。そんななかでチーのファンのみんなが集まってくれるのか? チーム・チーの全員が一丸となってステージを成功させるためにスタッフ同士の連携を密にして当日に向けて何度も何度も打合せを行いました。

ステージ裏で最終調整をするチーム・チーのスタッフ。

しかもリハーサルは当日朝のたった一回!ステージスタッフとチー、ダンサー、MC、撮影スタッフ全員がぴったり息のあった連携プレイを行わないと、せっかくの7ヶ月間の努力も水の泡になってしまいます。

当日朝、たった一回のリハーサル。念入りに打ち合わせをするチーとチーム・チーのスタッフ。

チーと一緒に踊るダンサー。ステージ直前の最終柔軟体操。

ステージ直前の楽屋裏で気合を入れるチーとチーム・チーのスタッフたち。

《チーム・チー プロジェクト⑥フィナーレ本番!》1,000人を喜ばすダンスステージ @TAKEステージ 2017.7.8. 12:30-13:15

さあ、いよいよステージスタートです!
7ヶ月間のチーム・チーが温めてきたフランスの子どもたちを喜ばすプロジェクトのクライマックスです。
「Japan Expo」のスタッフも、チーム・チーのみんなも緊張とドキドキが最高潮に達したときにチーが子どもたちの前に登場しました。

すると・・・

チーが登場すると子どもたちが「チー」、「チー」と大喜び。

ステージ横からチーが登場すると会場の子どもたちから「チー!」「チー!」という歓声が沸き起こりました。650人の座席は埋まり、それだけでなく立ち見も含めると1,000人以上の人が集まって盛り上がっています!

それまでの「集客は大丈夫か?」「フランスのチーファンはステージを喜んでくれるか?」などの不安が一気に吹っ飛びました。超満員のチーのフランスのファンが、目の前で笑顔になり、喜ぶシーンを目の当たりにし、これこそチーが実現したかった「世界中を笑顔にしたい」が花咲いた瞬間です!

チーの登場で盛り上がった後に、フランス語版3DCGアニメの世界初のスクリーニングプレビューを行った後で、いよいよお待ちかねのチーと1,000人の子どもたちが踊るダンスステージへ突入です。事前にYouTubeビデオを見てくれた子も、はじめてチーのダンスを見る子どもも楽しめるように、チーとダンサーがステップやフリの確認をするレッスンを経て、会場にPerfumeの『ねぇ』が響き渡ります。MCのフラビアンが「チーと一緒に踊ろう!」と叫ぶと、その何倍もの歓声が子どもたちから上がります。子どもたちの熱い視線が、ワクワクとドキドキで興奮しながら全身で踊ってくれる姿が、チーの目に映ります。嬉しくて、嬉しくて、思わずチーのダンスにも熱が入ります。両手を「みゃあ!みゃあ!」と振り上げて、元気いっぱい踊るチーと子どもたち!!

ステージ上のチーとダンサーの踊りにあわせて一緒にダンスするチーのフランスのファン。

ステージはチーとダンサーがわかりやすく振付を教えるレッスンから始まりました。

Perfumeの『ねぇ』のチーオリジナルダンスを練習する子どもたち。難しいステップも、みんな頑張って踊っていました。

大興奮の会場、「もう1回踊りたい!?」とフラビアンが尋ねると、再び上がる大歓声。2回目のアンコールで、大感激のチーはついにステージを降りて子供たちの中に加わります。すぐ近くで一緒に並んでいるチーの姿に、子どもたちのダンスの熱量があがり、会場はますます盛り上がります。子どもたちのダンスの動きもどんどん大きく、元気いっぱいになってきました。

子どもたちと一緒にダンス!

チーもみんなも、いままでで最高のダンス!

「みんな、あいがとー!」万感の思いでダンスするチー。

大歓声と鳴り止まない拍手の中でダンス終了。会場は楽しい笑顔と達成感、感動と熱気にあふれています。その証拠に子どもたちがチーに抱きついてきて離れません。そして、それを見守る大人たちも満面の笑顔になっています。ものすごい笑顔の数!!ステージの45分間が終了して、会場の人々は一つの感動を共有していました。

「Japan Expo」最大の見せ場のTAKEステージでチーを迎えてくれたのは、チーが夢見ていた以上にすてきなフランスの子どもたちの最高の笑顔でした。この45分間はチーにとって忘れられない、夢が叶った瞬間でした。日常の45分間はあっという間かもしれませんが、チーにとってはずっと前からの想いである「世界中を笑顔にしたい」という願いが叶った45分間。チーの心に永遠に残る45分間になりました。

ダンスステージ終了後もまだまだチーとダンスをしたい子どもたちの熱気と笑顔で溢れてい
ました。

チーと最高のゲスト、そしてチーム・チーのスタッフで記念撮影。

■目に見えない”想い”は、熱意を持って丁寧に抽出すると”笑顔”に変わる

1,000人の子どもたちと笑顔のダンスを経験したあとの「Japan Expo」にどのような変化があったと思いますか?
「Japan Expo」会場内にはチーと子どもたちの笑顔が大きく余韻として残り、それまで以上にチーに対しての笑顔が増えました。チーが現れるところには大きな笑顔、優しい抱擁がたくさんたくさん行われるようになりました。もちろんお面をかぶっている子どもたちがそこかしこで「Japan Expo」会場をチー色に染めてくれていました。

ダンスステージの経験は子どもたちの心に笑顔を残すとともに、チーにとっても大きな自信につながりました。言語を超えた笑顔のプロジェクトはみんなを幸せにするんだって。そして、シンプルでまっすぐな想い以上に強いものはないんだな、って。

チーの「世界中を笑顔にしたい」、フランス編は大成功って言っていいですよね。

以上で「Japan Expo」冒険記はおしまいです。
でも、チーの笑顔プロジェクトはまだまだ続きます。

チーは、次はどこの街の子どもたちを笑顔にするのかな?
これからもチーが世界中の子どもたちを笑顔にする旅は続きます。

チー、おつかれさま。ほんとうにすごいプロジェクトだったね!

チーのマンガを会場で売っているグレナ社のブースでスタッフのみんなと。
チーがパリに来てくれたことを大喜びしてくれました。

チーに抱きついたり、ハイタッチを求める子どもたち。

関連情報:

チーのパリJAPAN EXPO挑戦の様子はAmazon Primeやチー公式サイトでも動画で確認可能です。ぜひこちらもお楽しみくださいませ。

・Amazon Prime「『こねこのチー ポンポンらー大冒険』シリーズ1,エピソード45. レッスンの思い出・後編」
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B01LY0VSI9

・チー公式サイト動画
http://chissweethome.com

PHOTO:KATSU TANAKA
※一部スタッフ写真も含まれます
TEXT:MARIKO NISHIMURA(HEART CATCH)

連日ハードなスケジュールをこなしたチーと、チーの笑顔と元気が消えないように台車移動
を行うスタッフ。早朝のまだお客さんが入る前の会場で。